夢は終わった。
とある理由もあって、早々に館に引っ込まざる得なかった私達は、警察が来ている事を部屋に戻って落ち着いた頃に知った。(取り敢えず渚君には大丈夫である事を連絡した)
と言うのも、私の親が来て匡獅さんと一悶着あって、かなり大変だったのだ。
親に色々連絡しておく事を匡獅さんに言われていたが、まさかの警察が来たタイミングで、直接挨拶?に来てくれた親がバッティング。
親が、何があった!?ってなるのも自明の理で、主に母の怒りは凄まじかった。
母の怒りのまま、帰宅する流れだったんだけれど、そのとある理由でどうしてもここにいたかった私は大説得を試みた。
結果、私の帰宅は一旦保留となったが、悲しき事に予定していた滞在期間は大幅縮小となった。(親を心配させたから仕方ないんだけどさ)
て言うか、普通の女子高生の癖して、この数ヶ月で警察と関わる事があるなんて…。(不良過ぎるぞ私)
本来なら女と生前口論になっていた私も、警察にご厄介になる筈だったんけれど、その場で出席していた天條に関わる弁護士さんや、役職の高い警察官のお計らいで、後日となった。
私の場合、獅帥君が話を聞いていたし、女が上階にいた時にも獅帥君達と一緒にいたと言う事もあって、犯人としてではなく、事実確認の為だけの聴取らしい。



