それに伴って、落ち着かない事も増えた。
ただ女が傍に寄ると、落ち着かない気持ちも直ぐに消失しているけれど。
自分でも驚いた事に「一緒に寝るのか」と言ってしまう程この女に、傍に居て欲しいと思っていると言う事なんだろうか。
分からない。
この女なら答えてくれるのか。
「妃帥ちゃん…」
腕の中で片割れの名を呼ぶ。
片割れの選んだ運命の相手。
自分達にとって、吉と出るのか凶と出るのかは判断はつかないが。
「はあ…」
それでも今はこの微睡に任せて寝てしまおう。
自分はもっとサボるべきだと女が言うから、思考も放棄してしまおう。
と、女のせいにして、深く抱き締めながら眠りに落ちた。
束の間の休息とも知らずに。



