何処まで力が出せるか分からないけれど、
「テメェ…」
「言ってるんだ!!」
男に靴を投げ付ける。
男が振り払ったのをキッカケに走り出した。
「クソ女待て!」
よしキレてる。ルイ君の事は見えていない様で、横を素通りした。
「つーちゃん!」
「渚君達呼んで!!」
聞こえているか分からないけれど、兎に角スカートを持って走る。
早々に捕まると思うけれど、今は命懸けでルイ君から引き離すのだけ考えよう。
「啖呵切ったのにどうしたもう疲れたのかァ?」
「っ…!」
こっちは体調悪いんだよクソ!
振り返ってそう言ってやりたいが、一瞬の静止は命取りだ。
「はあっ…はあっ…はあっ…!」
先程のトイレを通過した辺りで息切れが凄く、遂に。
「ぎゃ!」
首根っこを掴まれて人気無い空き教室に投げ込まれた。
「辛そうだなァ…可哀想にィ」
憐れむ様な目で男に見下ろされる。怒る余裕がない私は座りながら後ろへと下がるしかなかった。
「そんだけマーキングされて、気に入られてるって事はアレかテクがいいのかァ?」
「…」
スカートの裾を男に踏まれて、下がれない。
「うっ…!」
胸倉を掴まれて、思いっきり背後に叩き付けられた。
先程切られた服の先からナイフを食い込ませてきた。また痛みが走って眉を顰める。
服を開けさせられ、素肌が男に晒される。
「やめ…!」
「あーうっせェ」



