「ルイ君!?」
振り返る暇も無く、誰かに手首を拘束されて強引に振り向かされる。
そこに居たのは、
「ーーーへえ可愛いじゃん」
学園のの制服を着ているが絶対に学園の生徒じゃない男。
「つーちゃん!」
ルイ君の悲鳴みたいな声が背後から聞こえる。
髪は黒で何も無ければ見目が良いだろうその男は、
「ウチの若様が真面目に学校通いなんて何かあると思ったら…」
耳に顔にと痛々しい程禍々しいデザインの銀色のピアスを多数付け、グリグリと大きな瞳で私を観察する。
爬虫類が怯えた鼠を品定めしている様な目にゾッとした。
「いっ…!」
グッと折れそうなぐらい握られて声が出るが、構わず男はミシミシと力を入れる。
そして、
「なあ興味あるんだけど、ウチの若様とアンタってどうヤッてんだよ」
意味の分からない話をされた。
「…っはあ?」
「いつもはさァ身体の凹凸がもっと激しくって、顔も派手な美人としかヤッてんの見た事ないから興味あんだよなァ」
私に聞いている様で聞いていない男は「ま、見て見ればいいかァ」と言って、縦に銀色を閃かせる。痛みが胸の辺りを走った。
「い、やっ…!」
胸元が外気に晒された感覚に、自分の胸元が切られた事に気付いて、慌てて胸元を寄せる。
男は態とらしくヒューと口笛を吹く。



