「何か頭痛くなる人だったから好きじゃなかったんだよね」
私のポンコツセンサーこと所謂勘は、小さな頃は何だかこうした方が悪い事回避出来そうとか、この人近寄らないでおいた方がいいとか、何の根拠もなく分かる高性能センサーだった。
今思えば子供の本能だったのか。
私の場合は頭が痛くなるから近寄らない様にしてたんだけれど、円嘉が気に入っちゃったもんだから大変だったんだよね。
危うく円嘉が変態の餌食になりそうになったから、イライラする頭の痛みもその時ばかりは感謝したんだけれど、お祖父ちゃんにその話したら良いお医者さん紹介してくれて、そこのお医者さんから薬貰う様になったら痛くなくなって、成長するにつれてそんな事実も忘れた。
時と共にセンサーは役立たずになって、薬も痛い時ぐらいしか飲まなくなったと言うオチだが。(ここ最近またストレス掛かる事あったから飲んでたけれど)
「…僕あの頃のつーちゃん好き」
「え?」
「今も好きだけど何となく神がかって…あの頃のつーちゃん好きなんだよね」
「そ、そっか…」
ルイ君はその頃の事を思い出してうっとりしている。過去も未来も好きってか?コイツ〜!とかやらない方がいいねすみません調子乗ってました自分。
「…ほらもう行こうよ」
「うん」
しっかりとルイ君と手を繋ぎながら、大袈裟だなあと思う。



