過つは彼の性、許すは我の心 弐



「何か頭痛くなる人だったから好きじゃなかったんだよね」


 私のポンコツセンサーこと所謂勘は、小さな頃は何だかこうした方が悪い事回避出来そうとか、この人近寄らないでおいた方がいいとか、何の根拠もなく分かる高性能センサーだった。

 今思えば子供の本能だったのか。

 私の場合は頭が痛くなるから近寄らない様にしてたんだけれど、円嘉が気に入っちゃったもんだから大変だったんだよね。

 危うく円嘉が変態の餌食になりそうになったから、イライラする頭の痛みもその時ばかりは感謝したんだけれど、お祖父ちゃんにその話したら良いお医者さん紹介してくれて、そこのお医者さんから薬貰う様になったら痛くなくなって、成長するにつれてそんな事実も忘れた。

 時と共にセンサーは役立たずになって、薬も痛い時ぐらいしか飲まなくなったと言うオチだが。(ここ最近またストレス掛かる事あったから飲んでたけれど)


「…僕あの頃のつーちゃん好き」

「え?」

「今も好きだけど何となく神がかって…あの頃のつーちゃん好きなんだよね」

「そ、そっか…」


 ルイ君はその頃の事を思い出してうっとりしている。過去も未来も好きってか?コイツ〜!とかやらない方がいいねすみません調子乗ってました自分。


「…ほらもう行こうよ」

「うん」


 しっかりとルイ君と手を繋ぎながら、大袈裟だなあと思う。