ギリギリと歯を食いしばるるり先輩は、
「で、でも!アンタが言った通り私はバックアップを取っているからそんなの!」
尚もルイ君に噛み付こうとしてーーーピッと機械的な音が鳴る。
『これから皆の前で獅帥様と縁を切らせて下さいとお願いして』
『…』
『だってこの後、適当に頷いた貴方が獅帥様にお願いして私を罰するかもしれないでしょう?文化祭で人が多いんだから丁度いいわ。貴方が人前で獅帥様に土下座して、私の様な者が貴方様に関わるなんて身の程知らずでした。どうか縁を切らせて下さい。とお願いしたら、その場でこの動画は消すわ』
「なん、で」
「僕もね。芸能界にいたから証拠が大事だって、よく分かっているよ」
ルイ君が目を細めてるり先輩を見る。
その目は仕掛けた罠に捕まった憐れな動物を見る様なものだった。
先程の優位だったるり先輩は見る影もなく、
「ミゾブチさんも将来が大事なら、もう2度とつーちゃん虐めないでね」
ルイ君の言葉に頷くしかなかった。



