過つは彼の性、許すは我の心 弐



 私とるり先輩の視線が声の方に向く。

 そこに居たのはワイドシルエットのパンツ、エアリーな薄手のタートルチュニックにスニーカー。

 ピンクパープル色のショートの髪に、細いアーモンド型の瞳が麗容な姿によく似合う。


「もしかしてルイ…!?」


 るり先輩が驚くのを他所に、久々だなルイ君と場違いにもぼんやりと思った。

 悠然と入って来たルイ君は、


「そう、ルイだよ。ミゾブチさんの社長さんとも仲はそこそこいいよ」


 サラリとるり先輩の親と仲が良い事を言って、私とるり先輩の間に立った。

 芸能事務所と言った通りルイ君は芸能人…と言っても、子役で超有名になって、事件以降は表舞台に殆ど出なくなった。今はほぼフリーで細々モデルや舞台俳優しているんだと言っていた。


「お父さんと?」

「この間もご飯ついでに事務所来いって言われたんだ」

「ええそうなんですかあ?」


 言っていた、けれど。

 適当にゲームアカウント見たいが為にSNSでアカウント作ったらフォロワーがえぐいぐらいつくし、出た雑誌やイベント、舞台は即売り切れになるぐらいの影響力を持っている。だから多くの芸能事務所がルイ君への勧誘が未だに多いとか。

 獅帥様獅帥様と言っていたるり先輩ですら、少しだけ頬を赤く染めて媚びた姿勢になるのが良い例だ。


「でもどうしてルイがこんな所に?」