私とるり先輩の視線が声の方に向く。
そこに居たのはワイドシルエットのパンツ、エアリーな薄手のタートルチュニックにスニーカー。
ピンクパープル色のショートの髪に、細いアーモンド型の瞳が麗容な姿によく似合う。
「もしかしてルイ…!?」
るり先輩が驚くのを他所に、久々だなルイ君と場違いにもぼんやりと思った。
悠然と入って来たルイ君は、
「そう、ルイだよ。ミゾブチさんの社長さんとも仲はそこそこいいよ」
サラリとるり先輩の親と仲が良い事を言って、私とるり先輩の間に立った。
芸能事務所と言った通りルイ君は芸能人…と言っても、子役で超有名になって、事件以降は表舞台に殆ど出なくなった。今はほぼフリーで細々モデルや舞台俳優しているんだと言っていた。
「お父さんと?」
「この間もご飯ついでに事務所来いって言われたんだ」
「ええそうなんですかあ?」
言っていた、けれど。
適当にゲームアカウント見たいが為にSNSでアカウント作ったらフォロワーがえぐいぐらいつくし、出た雑誌やイベント、舞台は即売り切れになるぐらいの影響力を持っている。だから多くの芸能事務所がルイ君への勧誘が未だに多いとか。
獅帥様獅帥様と言っていたるり先輩ですら、少しだけ頬を赤く染めて媚びた姿勢になるのが良い例だ。
「でもどうしてルイがこんな所に?」



