過つは彼の性、許すは我の心 弐



「最近夏波ちゃんと一緒にいる事が多くなって、烈も含めて3人でいる事が増えて驚いたんですけど、夏波ちゃんあの烈相手に一歩も引かなくって…前は遠巻きに見られていた烈も、今は弄る人までいるんですよ」

「…あーなるほど」


 夏波ちゃんなら納得。

 火渡君のお得意の威嚇も笑ってスルーして、サラッと火渡君の考えを潰してって…さっき私と獅帥君の間に割って入るなんて前の火渡君なら無かったよなって思っていたんだけれど、夏波ちゃんの調教?の結果だったのか。流石。

 
「夏波ちゃんと一緒に居ると楽しい事も増えたんですけど、烈と対等に話せるのは同じシンカンぐらいだと思っていたのに…悔しいと思ったんです」

「悔しいか…」


 火渡君がコンプレックスの象徴の洋直ちゃんにとっては、火渡君と対等に話せる夏波ちゃんは嫉妬の対象になっているのか。

 夏波ちゃんと居る事で良い事もあれば、その分嫌に思ってしまう気持ちも大きくなってしまう。

 うーん…。


「…多分さあ夏波ちゃんは、洋直ちゃんも出来るって思っているんじゃないかな」
 
「へ?」

「海祇兄妹ってとっっっっても面倒見良いから、洋直ちゃんが1番悩んでいる火渡君との事どうにか出来ないか考えて、夏波ちゃんなりに火渡君は案外たいした事ないんだよーって教えてくれてるんじゃないかと」