誘導尋問だこんなのと俯くと、私に近付く靴。顔を上げられなかった。
「つづ」
「…」
「俺はつづが幸せならどないな男と付き合うても祝福する。きっと周囲のつづの事を大事に思てる奴らは皆んなそう思てる」
「…」
諭されている、これは。
私だってこんな関係良くないって分かっているよ、でも。
『ーーーよく知っているもんだろう』
私自身が犠牲になる事が意味があるのかは分からないが、もしもがあって妃帥ちゃんに何かあったら精神が持たない。
ああ、頭が痛い…。
今直ぐ倒れたいぐらいーーー…。
その瞬間ふわりと、
「綴を虐めるな」
甘い匂いに後ろから抱き込まれる。
「し獅帥君」
「やっぱり顔色が悪い」
見上げれば目が眩む様な美貌が目に入って、一瞬で掻き消えた指摘された事を思いだして、首をガッと押さえて獅帥君から離れた。
「綴?」
「いやその、」
獅帥君にも凌久君にも何て言えばいいのか、頭がグルングルンして来た所で。
「土師いたのか」
久々〜と呑気な鉄将君が手を上げて登場した事で、背後で凌久君が溜息を吐いた。
「はあ…武凱あんたって許嫁以外でええ所あるんか?」
「はあ!?何だよ急に失礼な奴だな」
助かった…空気の読めない鉄将君ありがとう凌久君からの追及は逃れられましたと心の中で感謝するが、獅帥君はまだ疑いの視線を向けられていてドキッとした。



