過つは彼の性、許すは我の心 弐



「獅帥達は?」


 凌久君が私の周囲をキョロキョロしていた。


「まだデパートの人に捕まってる。私は先に出て来ちゃった」


 獅帥君も早く出て行きたがっていたが、責任者と鉄将君に引き止められて(おもてなしを受けたので多少の義理?を通す必要があるらしい)ウンザリオーラを隠さずにその場に留められていた。

 私は出て来たデパートの入り口付近に家電量販店があったので、その前にあったTVをボーッと眺めながら、獅帥君達を待っていた。


「そうか…なあつづ」

「ん?」


 凌久君の話を聞きながらTVを眺めていたら、


「つづと獅帥ってヤッてんの?」

「はあ!?」


 バッと凌久君を見上げれば「だって俺のクラスでも噂になっているぞ」と皮肉気に笑っていた。何その顔は。


「…そう見えるだけだよ」


 獅帥君が過剰に私に優しくしてくれているだけだし、それは妃帥ちゃんが居る延長線の上だと言う事も十分理解しているつもりだ。


「今まで無口で怖がられて深う人と付き合わへんかった男二言目には綴、綴って…ベタベタしてるし、そう思われてもしゃあないやろう」

「うっ」


…確かにソドムの一件前は適度な距離で付き合いをしていたのに、一件以降はクラスメイト達にどうした唐堂毒でも持ったか!?って顔で見られた時は、そんな事するか!?と憤慨した。