大きな物の発注は、学園に直接来てもらって運んでもらえるが、それ以外の細かな物(私達のクラスの場合、針や糸、カメラに使用する備品等)は学生が出来るだけ出向いて購入する事になっている。
そのため学園に外出許可を申請して学園外に出た私達は、文化祭の物品を準備する為に学園がよく利用するデパートに辿り着いた訳だが…。
『凄いね獅帥君』
『…』
案内された大きなお部屋で私含めたクラスメイト達は口をあんぐりと開ける。
光沢のある机の上には私達が探し求めていた商品がズラリと並べられていた。
此処に着いて早々デパートの責任者みたいな人が現れ、案内に従ってこの部屋に招かれたら、猫型ロボットもビックリなお求め商品の綺麗な整列に私達は慄く事になった。
私以外の皆もお金持ちの令嬢令息だが、上を行くVIP扱いに戸惑いが強く黙り込んでしまう。
…。
『多分これで大丈夫だと思いますけど…すみませんお金の方は』
勇気を持って私がそう言えば、責任者の男の人は『滅相もございません。天條様にお支払いして頂くのは!』なんて言い始めてしまう。
普通に払わせてよ!と言いたくなったが、埒が明かないと思ったのか獅帥君が前に出て来れた。
『払う』
『いえしかし…!』



