「…まあもうそっちでいいか」
「そうだな、終わんねーし。唐堂に合わせるか」
「唐堂黙っていれば…何でもない」
「何でもないって失礼しちゃう!」
更にキーキー言ってれば、ドラフトに参加していた面々が今度は私の仮装について話始める。
「唐堂は和顔だしな」
「でも洋風も悪くない」
「スタイルは思いの外いいしね」
「髪も伸びて来ているし、アレンジは結構浮かぶ」
「いや先ずは2人のコンセプトを決めよう」
「天條と唐堂で浮かぶモノ…」
「月とスッポン?」
「提灯と釣鐘?」
「鯨と鰯?」
最後の3つ言った奴ら絶対に覚えていろよ。
て言うかさあ。
「私広報として役不足だと思いまーす」
幾ら獅帥君が言ったからと言って、平々凡々女子を広報に使うのはちょっとどうかと思う。
しかも他のメンツが強過ぎて、アイツあの顔して…とか言われるの嫌なんですけど。
「おっと、獅帥君なんだね」
そう、心の中でスーパー言い訳タイムを発動していたら、制服の袖を引っ張られて、見上げる獅帥君の目と合う。
「俺とは一緒は嫌か?」
「…そう言う訳じゃないけど、私の顔で獅帥君達と並ぶのはちょっと、」
勇気がいるんですよと言い掛けた私の手を引き寄せて、私の手を掴む。
ざわつく周囲に、ざわつく私の心。
「俺は綴の顔が好きだから別に他はどうでもいい」



