「俺らの仕事を外注するって事は、後ろ暗い事があるって事だ。だから俺らの存在は今の今まで許されている。そう言う汚い奴らのお陰でな」
外注って人を殺す事を依頼する人達が沢山いたって事だよね。
現実味が無い話だが天條と関わって、今さっき渚君の話を聞いてこれが虚言でない事を知ってしまっている。
痛い…でも。
頭の痛みはかつて無い程で、考えるのを拒んでいるのに。
聞かなきゃ。
堪える様に彼に言葉を投げ掛ける。
「喜影君は…」
「…」
「殺した事があるの?」
ハッと嗤う喜影君に背筋がゾワっと震え、彼が私に手を伸ばす。
「やっ…」
私の身体がビクリと揺らすのも構わず、腰を引き寄せられた。
顎を掴まれて無理矢理に喜影君を見上げさせられる。
怯えた私が彼の瞳に映った。
「だとして、」
喜影君の顔が私の顔の横を通過して、首筋に辿り着く。
「っ…あ」
這う舌が私の首から耳に沿う。
彼のあの薄い唇が耳を喰み、声を直接響かせる。
「どうする?」
ーーー耐えられない。
「っ…止めて!」
ドンと喜影君の身体を押して、勢いで身体が半歩下がる。
「はあ…はあ…はあ…!」
「…」
後ろにあるソファーに当たりそれ以上は下がれないが、兎に角これ以上好き勝手されない様に喜影君の動きに注視する。



