喜影君は機嫌悪そうに眉を顰めていたが、フッと口角を上げて笑う。
馬鹿にする様な笑い方。
今度は私の方が眉を顰める羽目になった。
「…惣倉がどんな家か言ってなかったな」
「…?」
馬鹿にしたと思ったら急に何で家の事を。
『惣倉はある事を、気が遠くなる程研究していたんですが、私はそれにいたく共感しました』
カールさんがそう言っていたけれど…。
「惣倉は、天條が死ぬ程憎くて憎くて仕方なかった主人の為に、ある事を熱心に続けた」
ある事
持った言い回しに、何が言いたいと視線で訴える。
それを鼻で笑った喜影君の言葉は、
「ーーー人殺し…暗殺の技術を高めた、嘘みたいな話だけどな」
「…」
信じられない言葉だった。
冗談を言う人じゃ無い。
それに私はあの惣倉君の強さやカールさんの言い振りを見ているから、笑い飛ばす事も出来ない。
「惣倉は天條に関わらない家にでも存在を知られていて、忌み嫌われている」
「…」
「じゃあ何で俺らは捕まらない?多少なり名前や組織の形を変えているが、物騒な奴らが野放しなのは何でだ?」
「…」
分からなかったので、何も答えようがなかった。
喜影君は皮肉る様に、嘲笑う様に喜影君は話す。
「自分達の存在を守る為に仕事を外注し始めた」
「っ…!」



