過つは彼の性、許すは我の心 弐



「よしよしあった…」


 所定の位置に本が無かったから図書委員にも確認しながら探し、数ある図書準備室の1つに集め終えて、図書委員にお礼を言って別れた後に台車に乗せた。


「これなら渚君に手伝って貰えば良かったかな…いや出来ないな」


 有言実行!と思い直しながら、辞書みたいに重い本を台車に乗せる。

 あの後に渚君と廊下で話し終えた後、


『お、生徒会。丁度良い所に』

『えと…あー演劇部の』

『そうそう』


 演劇部の副部長と部員数名に声を掛けられた。

 聞けば資料探しを手伝って欲しいと言われ、渚君が『よし俺らに任せ、自分らは文化祭に集中せんかい』と言って、資料の名前が書かれたメモを貰って彼らを部活動に帰した。


『渚君も帰んなよ』

『何で』

『夏波ちゃん1人に洋直ちゃんへの説明任せる気?』

『う、』

『大変だったら連絡するから行って来なって』

『…絶対連絡してな!』


 ヒラヒラと紙を持ちながら渚君を見送った。メモ見る前だから数の多さにウゲとなったが。


「でも、これで漸く終わりだっと」


 最後の本を台車乗せ終えて、近くにあった長いソファーにドスンと座って一息を吐いた。


「はあー…疲れたあ」


 渚君の話は色々衝撃的だった。

 私が知らないだけで、もっと天條にも色々あるんだろうか。