過つは彼の性、許すは我の心 弐

 

 私の大好きな眩しい笑顔で頷く。

 本当に好きだなこの笑顔。

 つられてえへへと笑うと面映げに渚君は私を見つめーーーまた緊張した表情になる。


 ど、どうしたのって思っていれば、


「俺と妃帥の間に起きた事は言うてへんかったな」


 少しだけ気になっていた渚君と妃帥ちゃんとの間に起きた話を話し始めた。


「…パーティーやらプライベートでも一緒によくいる様になって、俺と妃帥が仲が良いって周囲に認知された頃」


 緩和された空気がまた張り詰めた気がした。


「パーティーをこっそり抜け出して2人で取り留めもない会話をしていた時、女が目の前に現れた」

「女?」


 頷いた渚君は眉を顰める。

 先程よりも重く、


「着物着た女でなんか許してくれ何でもするだなんだ喚き散らして来てなあ、俺が誰か呼びに行こうとして妃帥に止められた」


 恐ろしく、


「妃帥はな、何処からか持って来た度数の高いワインの中身をその女に掛けてこう言った」


 不条理な、


「“許して欲しいんでしょう?なら”って言って…何でそれまで持っていたのかライターを渡した、女は戸惑った。それまでの優しく接して来た妃帥がそんな事するなんてって、頭で理解仕切れなくって、止める暇も無かった」


 馬鹿な私でも想像が付いて思考が止まる、