「もー全部言っちゃうけど夏波ちゃん、もっとお兄ちゃんは私に背中預けて楽にすればいいのにって言ってた。私もそう思う」
「…」
「渚君は責任感強過ぎるんだよ。下手に輪を広げていざ何かあった時に夏波ちゃんや周囲を守れなくなったら困るって思っているから、付き合いを限定的にしてたんでしょう」
「…」
「夏波ちゃんは弱い子?」
「…いいや」
そんなわけ訳ない。
島にいた時にどれだけ夏波に救われて来た事か。
「夏波は強い」
守る必要のないぐらいに。
俺がそう言えば彼女はうんうん頷く。
そして、
「それにね、渚君なら私ーーー」
その後の言葉を俺はこの先ずっと忘れないと思う。



