俺の言葉に「ううん…まあそんな感じ」と納得はいってないけれど、他に良い言い方が出て来ない様で腕を組んで唸った。
「……怖なれへんのか?」
「んー…そうは思わないかも」
「こんな目に遭うたら嫌になるやろ」
「そこは自業自得だしね…でも家族にも友達にも迷惑たくさん掛けちゃった事あるから、もっと自重しないとね」
「そう言うて繰り返してるやろ」
俺と夏波が良い例だ。
「うぐぐ…そこは許して」
でも、まあ。
「ふっクク…」
「渚君?」
「いや自分があほや思てな」
こんな危なっかしくも超が付くお人好しを警戒していたのか自分。
「…うんそうだね渚君は大馬鹿」
「なんやねん急に」
人が良い感じに思っていたのに。
ジト目で彼女を見下ろせば、目の前に来て「そう大馬鹿なんだよ!」と人差し指を立てながら下から見上げてくる。
「弱くない!むしろ強い!」
「だ、だからなんやねん急にっ」
強気攻勢を仕掛けて来た彼女にタジタジになっていれば、
「だからもっと信じて上げて…で、もっと頼りにしてやりなよ夏波ちゃんを」
唐突に夏波の話を振って来た。
「この世界で誰なら信じられるのかって言ったら、夏波ちゃんなんでしょう」
「…」



