唐堂綴は、阿呆らしいと言わんばかりに溜息を吐いた。
「しかも君の彼氏も彼氏だよね。夏波ちゃんに振られたからって、君と付き合って、一緒になって夏波ちゃん省いたり陰険な事したり…ダサ過ぎてその男でいいのって感じだけど」
辛辣な事言うんだな唐堂綴って。
て言うか夏波に何したんだコイツら。
事と場合によっちゃあタダでは済まさないが、もし夏波が怪我をしていたら絶対に気付くし、精神的に落ち込んでいる様子もなかった。何方かと言うと楽しそうだった。
…もう少し聞いてみる必要があるな。
唐堂綴と2人組の声を聞くのに集中する。
「テメエ聞いてれば良い気になりやがって…!」
「こんな所で中学生2人に捕まって、貴重な時間を取られているのに良い気分も何もないよ」
傍から聞いていると態と怒らせてんのかと思う。
けれど唐堂綴の方は露骨に面倒臭いと言うだけなので、怒らせている気はないのだと言動から分かる。
ただ、それが。
「はあ!?アンタこそ何が言いたいのよ!?」
余計に2人の怒りを煽っているのもまた事実。
「いやだってそもそも夏波ちゃんに手出し出来ないからと言って、私の所に来ている時点で負けているし、ああ彼氏君は綺麗な回し蹴り受けたから完全に負けたんだっけ?」



