過つは彼の性、許すは我の心 弐



 子供からの付き合いだったら、こういう場面(お気に入りの友達を独占したがる)も見るでしょうにと思ったけれど、そうか彼らにはそう言う時間も無かったのかとまた複雑な気分になったが、今は考えないでおこう。

 渚君が腕を組んで、


「あのなあ。自分は妃帥でも自分の顔でも見慣れてるからええけど、つづちゃんは普通の超可愛い女の子やねんから困るやろ、離したれ」


 私の為にそう言ってくれた。

 渚君…!

 客観的な第三者の言葉を聞けば、未だに残るドキドキの心臓の寿命も延、


「可愛い?…意味が分からない…」


 びなさそうだった。


「可愛いやろうつづちゃん」

「…」

「分かった。自分は何やったら可愛さを感じるんや」

「…」


 黙っちゃったよ獅帥君。

 背後で考え込む気配を感じ、更なる溜息を吐いた渚君は「お前らも言ってやれよ」とシンカンである彼等にも話を振った。


「可愛いね…俺は女の子が上目遣いした時とか可愛いと思うよ」

「…犬とか遊んでいる時に犬が可愛く見える」

「私は妃帥ちゃん見ているときゃー!可愛いー!スリスリ!ってしたくなる!」


 私も便乗しちゃったけれど、この空気良い気がする。

 獅帥君に普通を知って貰うのも、シンカンと獅帥君の微妙にギクシャクとした雰囲気も良い具合に緩和出来る様な良話題。