渚君は、
「出来る!俺はそこのアホンダラとちゃうて、つづちゃんのペースに合わせられるから」
と胸を張って自信満々に言い、勢いの強さにおおう…と身体引かせる。
でも…よくよく考えたらそうだよね。
「うん渚君には安心して頼れるよね」
「おう!安心してつづちゃん」
「渚君の所になら今直ぐにでもお嫁に行けるよ」
「そうそうお嫁にっ…ては?」
私がニッコリと笑ってそう言うと、渚君は目を大きくして「ひ、飛躍し過ぎやっ…も、ちろんつづちゃんがお嫁に来たら家族総出で大事にするけど!」と何だか渚君の方が今度アワアワしていた。
「渚君は何があっても守ってくれるって分かってるから、本当に傍にいると安心するよ」
実際ソドムに行った時。
『せや。妹が必死に行き足掻いてるんやったら、ドンと構えて安心しろ傍に付いとったるって言うんが兄貴やろう。なのにあのアホンダラと来たら…なあつづちゃん』
一緒に行ったメンバーの1人でも欠けていたら上手く行かなかったと思うけど、渚君が居るだけでも心強く感じたもの。
今回の事だって、きっと獅帥君やシンカンである木野島君達に分かってほしい事があって、それは彼等の為になる事なんだ。
一見手厳しく見えるけれど、これは渚君の優しさなんだよね。
うんうん改めて渚君は推せる(?)!と心の中でグッと拳を握った。



