小さな私は色々考えた、どうしたら雲が晴れるかなって考えた結果。
『その子達ってどんな子?』
そんな質問が出た。
何でそんな事を聞いたのか今でも分からないけれど、私の質問にお月様は。
『…1人は聡明で誰よりも我慢強い子で、』
『うん』
『1人は捻くれているんだけど誰よりも誠実で、』
『うん』
『1人は寡黙で誰よりも優しい子』
『そうなんだ…大好きなんだね』
『ああ…大好きだ』
愛おしいと言わんばかりにそう言った。
『でも居られないの?』
『そう居たら余計に傷付けるから』
『うーん…』
無い頭なりに沢山考えた。
『綴?』
『うーんん…』
考えてーーー…。
『私が代わりに傍にいるよ』
そんな結論が出た。
『え』
『かもくって大人しいって事だよね』
『う、うん』
困惑するお月様の事は見ずに捲し立てる。
『大人しそうな人に沢山声掛ける!で1人じゃ無いよって言う!』
『そ、それは難しいんじゃないかな』
『ううんつづやる!』
その時は1番見て分かりやすそうって理由でそう言ったけれど、夢だから突っ込むのアレだが名前を聞いておけよ馬鹿と思う。
今の私の心境なんて知らず、幼い私は縁側から飛び降りて、拳をグッと握って胸をドン!とやった。
『だからお月様はつづに安心して任せて!』
何にも解決していないぞ自分。



