そこまで言うかねお祖父ちゃん!幾ら匡獅さんの息子だからって!とぷんぷん怒っていれば、
「…君を見ていると、君の父親が僕の言った事を何1つ理解していなかったって言うのが分かるから嫌になる」
吐き捨てる様に言うお祖父ちゃんは「すまないね、本当に君の父親が嫌いで」と謝罪ではない謝罪に獅帥君は「いえ…」といつもの様に無表情で返している。
「お祖父ちゃん!」
謝ってないじゃん!と言う前に、ささっと中に入られてしまった。唖然。
「ご、ごめん獅帥君!お祖父ちゃんいつもはこんな風に言う人じゃ、」
「いい大丈夫だ。勝手に俺が来たのが悪い」
「でも…」
「上がってもいいんだよな」
「う、うん…じゃあどうぞ」
獅帥君の手を引っ張りながら、平々凡々な一軒家へと彼を招き入れた。
「お風呂入ろう、お風呂」
「風呂は別に…」
「言ったでしょうお風呂入らないと流石の獅帥君も臭くなるよ」
「…」
ちょっとガーン!ってなっている獅帥君を笑って脱衣場まで案内する。
案内した脱衣場には、
「お祖父ちゃん…」
既に替えの服と湯気立っていたお風呂が準備されていて、自然な気遣いをしてくれるいつものお祖父ちゃんが見えてふふっと笑ってしまう。
「じゃあ獅帥君入って来ちゃって」
眠いせいか雑に頷く獅帥君を脱衣場に押しやり、さて私はご飯でも作ろうと台所へと向かった。



