ずっと円嘉の事は私なりに友達だと思っていたし、何をきっかけにして円嘉が変わったのか真剣に悩んだ。
当の円嘉に聞いてもハッキリと言わずに嘲笑う。
まるで自分の胸に聞いてみろと言う様な感じだった。
円嘉の事を思い出すと、恐怖の出来事と何故彼女に虐められないとならなかったのかと言う怒りがない混ぜにさせられるから嫌なんだ。
「友達?嘘つきなさいよ!円嘉は何も言わなかったけど私には分かる!」
「…何が分かるの?」
私にすら理解出来ない円嘉の感情を、円嘉に勝手に憧れて利用されたユウナが分かるって言うの?
ユウナが不快さが出た私の言葉を鼻で嗤う。
その姿が円嘉に見えて不愉快だった。
「本当に分かんないんだ?」
「…」
ユウナと円嘉の姿がダブる。
獅帥君の手を握る手に力が入った。
「アンタは、」
ユウナの核心を突こうとする言葉が続き、ユウナの口パクだけが見えた。聞こえない。え?
耳を塞がれている。
獅帥君が私の耳を両手で塞いでいるんだ。
い、いつの間に、手を離している事すら気付かなかった。
キョトンとしていれば、手を外した獅帥君が目の前に回って来て、私とユウナを遮った。
「綴聞かなくていい」
「…え」
「お前苦しそうだ」
「そんな…酷い顔をしてる?」
頷く獅帥君に、思った以上に身体に力が入っている事に気付いた。



