過つは彼の性、許すは我の心 弐



 客観的に見て血の繋がりの無い男女が会いたいと言い合って、一緒に寝ている発言を聞いて、尚且つ抱き締められている現状。


…私でも付き合っているって思うわ。


「五月蝿い…」

「獅帥君?」


 そこで顔を上げた獅帥君。

 目つき悪くジロリと周囲を見渡すと、興奮していた周囲の熱が一気に冷めた。

 寝起き元々機嫌良くないし、仕事疲れもある獅帥君。

 背の低い私に抱き付いてだと寝辛いだろうし。


「ごめんね、獅帥君。家帰ろ」

「…」


 コクンと頷く獅帥君は私の手を握る。就寝トークの時にもやる様になってから癖になっているな、コレ。

 兎にも角にも、獅帥君を寝かせてやらねば。(後天條の誰かしらに連絡を取らねば)


「ごめん皆んな今日は、」


 と言い掛けて、


「ーーー巫山戯ないでよ!!」


 大きな声で遮られる。

 遮ったのは「ユウナ!マジ止めなって!」「そうだよ止めよ!」と彼女らに言われるユウナで、先程よりも強く全身で怒りを露わにしていた。

 私そう言えば、ユウナと話すつもりで立ったんだ。(獅帥君インパクトが強過ぎて吹っ飛んでいた)

 ユウナは指で私を指しながら、唾が飛びそうな勢いで私に言葉を投げ付ける。


「アンタはどうでもいいって顔をしてたけど、ずっと円嘉は気にしてた!」

「…どうでも良いなんて思ってなかったよ」