『分かった』
「ん?」
念仏で聞き取れなかったが、何となく獅帥君が納得してくれた感じがする。
ホッとしていたら、目の前には自宅。
もう着いてたよ。
「家着いちゃった。取り敢えずまた連絡するよ」
家の門を開けながら、先程のイケメン攻撃の余波をいなす猶予を作る為(ダメージはデカい)に切り上げる事にした。
『ああ』
「おやすみ獅帥君」
『おやすみ綴』
ふう…任務完了と思いながら、
『また明日』
その意味を何も考えずに挨拶の常套句だと思って聞き流してしまった。
ナオと会った時の自分の心境と、獅帥君のイケメン攻撃(口撃とも言う)の余波を流すのに、居た堪れなさから寝ながらウハー!と言って、家族全員からうるせー!と突っ込まれた眠れぬ夜。
そして、翌る日の夕方。
「いええええ!!唐堂好きな奴ら集まったかああああぁああ!?」
「おー」
「やったご飯食べれる〜嬉しい〜」
「昨日さ彼氏がー」
「テレビで出てたあの子カッコよかったよね」
「よし!じゃあ乾杯だー!」
音頭した奴かなり滑っていたな。
そう思いながらカンパーイとグラスを掲げた。
同じ中学校だった友人と遊ぶ計画を立てていた所、お祭り好きな男(音頭を取っていた奴)に知られ、プチ同窓会的な規模まで拡大した今回の集まり。



