過つは彼の性、許すは我の心 弐



「綴…」

「清維」


 一応他のシンカンと清維も疲れた顔をして待っていてくれたらしいが、まだまだ皆んなの顔には気不味さが滲み出ていて溜息を吐きたくなったが、今は相手していられない。


「ごめん行ってくるね」

「おう待ってる」


 渚君が代表して応えてくれた後、一緒に着いて来てくれた彼等に改めて感謝した。おっとそうだ。


「ジャケットありがとう」

「ええで、ちゃっちゃと早う行って」


 私だけ踊り子衣装しかなく、カールさんの荷物の中にあった服の中には病院に着て行けそうになかったので、渚君が「しょうがないな」と言いつつ(ちょっとニヤけていたが)貸してくれた。


「クリーニング出してから返すね」

「洗わんでええ」

「で、でも…」


 走り回って私汗臭いし…と思っていれば、


「うわ渚変態やん」

「うわあ」

「変態ってなんやねん!惣倉地味にうわあだけはやめんかい」

「兄さん病院だから静かに」


 凌久君と惣倉君達に指摘されて焦る渚君。
 
…よく分かんないけれど、服の質感的に生地が良さそうだし早々にクリニーングに出そう(絶対に汗臭い絶対)と思った。

 そうこうしていると、

 
「獅帥、」

「…」


 木野島君の呼び掛けていたが、獅帥君は答えない。

 獅帥君は目もくれず、私を連れてICUへ一歩を踏み出した。