「どうする?」 感情一つ見えない淡々とした声。 惣倉君の2度目の警告と共に、グッとナイフが肌に食い込み始めて男は、 「わ分かった!た、頼むから殺さないでくれ!!」 恐怖に表情を引き攣らせて、私達の知りたい事をこれでもかと話してくれた。(見てて可哀想になる程の必死っぷり) 一応パフォーマンスだったとは言え、やっぱり怖いものは怖い。 「(………惣倉君には私まで怖がっていた事は内緒にしておこう)」 惣倉君が無感情で男の必死の説明を見ている横目に、私も話に集中した。