過つは彼の性、許すは我の心 弐



 します、と言いかけた瞬間、


「ーーーいい加減にしろカール。黙ってろ」


 ゾワリーーー身体が震える。

 一段と重い空気が私の隣から発せられた。

 思わず渚君、夏波ちゃん、鉄将君がバッと身体を反転させて、此方をと言うより、惣倉君を見た。

 場が一色触発の空気に支配される。

 しかし、


「フハハッ…!!心地良い…心地良い…ですよ!影刀様」


 カールさんの大興奮声に一瞬にして空気が瓦解した。


「良いですよ影刀様!このカール!一身に怒りを受けさせて頂きます!」

「はあ…」


 惣倉君はもう本当に嫌そうな顔をして「はあ…」と溜息を吐く。


「…先輩ごめんなさい怖がらせちゃって」


 切り替える様に私に謝ってくれた。


「いや私もいい加減慣れろって話だよね」


 私も修行的な事した方がいいかな。
 
 ムキムキのマッチョになって、天條家のよく分かんない大人達をギタギタにしてやって…ううんやっぱり出来なさそう。 


「慣れちゃ駄目ですよ、て言うか慣れないで下さい」


 惣倉君もムキムキな私を想像出来ないのか、真剣な顔をして私のムキムキ化を止め様とした。


「一々ビビるの鬱陶しくない?」 

「ビビっている先輩の方が解釈一致なので、慣れないで下さい」

「そ、そっか…」


 今までに無いぐらい真剣な瞳にコクコクと頷くしなかった。


「綴様と居る影刀様は色んな御姿を見せてくれますね」

「そうなんですか?」