過つは彼の性、許すは我の心 弐



「先輩コイツと話さなくていいです」

「惣倉に賛成や。つづちゃんコイツ頭おかしい」


 嫌そうな惣倉君とドン引きしている渚君に止められてしまった。


「いやでも惣倉君と言う共通の好きなモノが…」

「唐堂は好奇心旺盛過ぎるだろう!お前の友達変な奴ばっか!選べ!」

「と言われましてもね」

「そこがつづのええ所やろう」

「ねえー」

「土師!甘やかすな!」


 鉄将君にもやいのやいの言われてしまったよ。

 すると、クスクスと運転席から聞こえる。


「ふふ…この中でも綴様が1番変な奴でしょうね?」

「そうですか?えと、」


 しまった。

 名乗って貰ったのに、横文字だったから直ぐに思い出せない。自慢じゃ無いが、世界史の成績悪いんだ。

 丁度車が赤で止まり、クルリと運転手が振り向く。

 ダークブロンドの髪を持った、アイアンブルーの瞳が私を映す。

 その瞳は喜色に滲んでいて、少しだけドキリとした。


「カール・フィスメト。カールとお呼び下さい」


 ニッコリと微笑むその男は、100万ドルの笑顔とも呼べる程の美しさを誇っているのに、何処か嘘臭いのはなんだろう。


「これからも末永くよろしくお願い致します」


 頭を軽く下げてくれたカールさん。

 外人なのに言葉使い丁寧な人。


「綴様?」

「は」


 いけないけない。挨拶してくれたのに。


「此方こそよろしくお願い、」