「天條先輩をしっかりしろ!って叩けば良い話ですよね」
「出来たら苦労ないんじゃないかな?」
「結構あの人隙だらけですよ」
「そうなの?」
「俺じゃなくても殺れますよあんなの」
「そ、そっか…」
惣倉君の基準だから私には分かりかねない部分だ。
「と言うか、唐堂!惣倉影刀と何で仲良いんだよ!」
「え?」
バッと後ろを振り向いた鉄将君は、険しい顔で惣倉君を見ている。
「何でって…」
はてはてと首を傾げれていれば「武凱先輩、交流試合した時から妙に突っかかって来るんですよ」と面倒臭そうに惣倉君が答えてくれた。
「惣倉君のお家も鉄将君のお家みたいに武術を極める系なの?」
「…武凱程開けた家じゃないんですけれど、上の自己顕示欲の為だけに、時々交流試合みたいのやらされるんです」
「ほうほう」
「その時に俺が武凱先輩と試合して負けたんですよ」
「それから鉄将君に虐められているの?埜々ちゃんする?」
「そうですねえ…お願いした方がいいかもしれません」
「違う!虐めてない!」
埜々ちゃんするは、埜々ちゃんに婚約者チェンジしてもらうって言う意味です。
「お前が態と…!」
「ああー何の事を言っているんだか」
惣倉君は噛み付く鉄将君を遮る様に、両手で耳を塞いでいる。
浅からぬ因縁があるって事かな?



