今日も朝起きると少し頭痛がしたけど、いつもに比べるとまだマシだから登校することにした。
たまに立っていられなくなるくらい頭が痛くなることがあるけど、今日は大丈夫みたいだ。

「皐月〜おはよ〜」
皐月の姿を見つけて、私は朝一番に挨拶する
「あ!美優!おはよ!!」
「そういえば美優、病院行った?」
皐月にも話してたんだっけ、
「うん、行ったよ」
「結果は…?」
「ううん、まだ。2週間後だって」
すると、皐月は何とも言えない表情で言う
「そっかぁ、何かあったら言ってね」
「うん!ありがと!!」
皐月は本当に優しい。
皐月と親友になれたことを嬉しく思う

「あ、ねえ美優。尾崎くんにはそのこと話したの?」
「ううん、まだ話してないんだ」
「…どうして?」
皐月が不思議そうに尋ねてきた
「はるくんに心配かけたくないんだもん」
これが私の本音。大好きな人には心配かけたくない。
「そう、…」
皐月は少し考えてから
「私には正直に言ってね」
私にまっすぐな視線を向けて言った
「うん、わかった」
皐月は私のことを大事に思ってくれてるんだよね。
はるくんには言わないにしても、皐月には正直に話そうと心に誓うことにした