中学生の時なんとなく夜になると目が見えづらいと感じた

なんとなくはどんどん確信に変わっていき、中学二年の時に網膜色素変性症だと診断された

もともとあまり感情を表に出さない性格だったから意外に診断された時もけろっとしていた

お母さんは結構ショックが大きかったみたいで泣いてたけど何日かたったら気持ちの整理がついたようでそれからやりたい事はできるうちにやらせてくれた

中学を卒業して高校生になった

入学式も終わって一週間がたった今、私は平穏な人生を送っていた

職員室に視力の事で呼ばれて帰ってきたら教室は既に誰も残っておらず、私の通学リュックだけが残っていた

そのままさっさと帰宅しようと駅まで歩いていたら