レリインカーネーション

       四、高一、二日目
 …ソラと登校する初日。ソラは寝起きが悪かった。俺はお前の保護者かよ!と突っ込んでやる。とりあえず体を揺すってみるが、起きない。
「おーい。ソラ〜。朝だぞ。もうそろそろ起きねーと遅刻するぞー」
と、揺すりながら声をかけるのを繰り返し、十回ほどでやっと起きた。
「げ、もうこんな時間…なんで起こしてくれなかったんだよ〜」
「俺はお前の保護者じゃねーっての」
「いいじゃんかよー」
「よくない!」
というような漫才(?)をして、朝の準備を始める。そして、ソラは自転車を何故か持っていたらしく、(事務所にあった)一緒に自転車で登校する。何故か、色々日常生活で使うものはほぼ全部事務所にあるらしい。っていうかソラと一緒に登校、違和感しかなんだが?そうしてまた雑談をしながら笑っていたら学校に着いた。階段を登って教室へ。
「おはよ〜」
いつの間にかソラ、このクラスの人気者じゃねーか。…そういえばコイツと席隣だった。人気者の隣の席は疲れる。休み時間になると人が群がるからな。授業中も教えてもらいにここぞとばかりにソラの席の周りに人が集まる。大変でしかない。俺は普通だけど?