二、未練の情報交換①
情報をソラに提示しておこうと思い、放課後ソラを呼び出した。
「何?帰って寝たいんだけど」
相変わらず冷たい対応だな、おい。
「まあな。事件についての手がかりは何も知らないが、俺の未練の【好きな子に告白】について一応お前に提示しとこうと思ってな」
「お前の賭けが不利にならないか?」
「そこは大丈夫だ」
「とりあえず聞くだけ聞こう」
「俺の好きな子の名前は山中理空。年齢は同級生。誕生日は俺のほうが早い。というところまでにしとくか」
「名前と年齢しか頼りにならないが?」
「まあまあ」
と言って宥めた。一日二個ずつくらい情報をあげるつもりだ。情報がないときはないときだ。
「ソラは進んだか?犯人特定」
「そんな早く進わけないだろ。というか忘れかけてた」
「おいこら」
「まあまあ」
今度はソラが俺を宥める番かよ。とりあえず情報交換はここで終わりとなった。
三、奇妙な出来事②
ソラとの情報交換を終え、家に帰っていると、後ろを誰かがつけてくる。怖いんだが。子のパターンで一回殺されてるからな。少し歩いて後ろを素早く振り返っても誰もいない。鳥肌が立つのがわかる。しばらく無視して早足で歩いていると、後ろから走るような音が聞こえてきた。
「ワッ!」
「なんでソラがここにいんだよ」
「嶺一を脅かそうと思って〜」
と、悪戯っぽく笑いながら言った。くそ、怖がって損をした。
「いや、もう本当のことを言おうかな。嶺一についてきた理由」
と、今度は真剣そうに言った。
「なんだよ」
「嶺一の家に住んだ方が事件解決も捗るしいいかなーと思って」
「は?」
「情報交換もしやすいと思ったんだ」
緊張して損した。今更だけど、ソラは記憶喪失らしい。けど自分の名前だけは覚えてるらしい。ソラはペンネームだよな…?
「まあ、いいぞ。親いないし」
俺もとある事情で親がいない。許可は俺一人で出せる。
そうして俺とソラの共同生活が始まった。
情報をソラに提示しておこうと思い、放課後ソラを呼び出した。
「何?帰って寝たいんだけど」
相変わらず冷たい対応だな、おい。
「まあな。事件についての手がかりは何も知らないが、俺の未練の【好きな子に告白】について一応お前に提示しとこうと思ってな」
「お前の賭けが不利にならないか?」
「そこは大丈夫だ」
「とりあえず聞くだけ聞こう」
「俺の好きな子の名前は山中理空。年齢は同級生。誕生日は俺のほうが早い。というところまでにしとくか」
「名前と年齢しか頼りにならないが?」
「まあまあ」
と言って宥めた。一日二個ずつくらい情報をあげるつもりだ。情報がないときはないときだ。
「ソラは進んだか?犯人特定」
「そんな早く進わけないだろ。というか忘れかけてた」
「おいこら」
「まあまあ」
今度はソラが俺を宥める番かよ。とりあえず情報交換はここで終わりとなった。
三、奇妙な出来事②
ソラとの情報交換を終え、家に帰っていると、後ろを誰かがつけてくる。怖いんだが。子のパターンで一回殺されてるからな。少し歩いて後ろを素早く振り返っても誰もいない。鳥肌が立つのがわかる。しばらく無視して早足で歩いていると、後ろから走るような音が聞こえてきた。
「ワッ!」
「なんでソラがここにいんだよ」
「嶺一を脅かそうと思って〜」
と、悪戯っぽく笑いながら言った。くそ、怖がって損をした。
「いや、もう本当のことを言おうかな。嶺一についてきた理由」
と、今度は真剣そうに言った。
「なんだよ」
「嶺一の家に住んだ方が事件解決も捗るしいいかなーと思って」
「は?」
「情報交換もしやすいと思ったんだ」
緊張して損した。今更だけど、ソラは記憶喪失らしい。けど自分の名前だけは覚えてるらしい。ソラはペンネームだよな…?
「まあ、いいぞ。親いないし」
俺もとある事情で親がいない。許可は俺一人で出せる。
そうして俺とソラの共同生活が始まった。


