最強総長に能力買われました!

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STが終わり、みんなが段々居なくなっていき、残りは私だけになってしまった。

こあちゃんも用事があるらしく、もう帰っている。

そういえば夜神くん、迎えに行くって言ってたけど…気のせいだよね。
もしくは聞き間違い!
そういうことにしよう。

そう思い、教室から出た…瞬間!


パシッ!


っと、誰かが私の前に立ち、腕を捕まえる。

驚いて見上げると、夜神くんが眉間にシワを寄せて不機嫌そうな顔で立っている。


ハッ…!まさか、あれって本当の事だったの!?


夜神くんが、驚いている私を睨みながら口を開く。


「お前…。今逃げようとしただろ。」

「ち、ちがうよ…?」

「じゃあなんだよ。」


彼は一層シワを深くする。


「…気のせいとか聞き間違いなのかなって思ったから…。」


居心地が悪くて、思わず俯いて視線を逸らす。
そのまま必死に弁解する。


「別に逃げるわけじゃなかったの。」


夜神くんは私をジトーと見て、「はぁ。」
とため息をついた。


「とりあえず、アジト行くぞ。」


夜神くんが私の腕を掴んだまま歩き出す。

驚いて顔を上げる。


「あ、アジト?」

「そ、Noxの、俺たちのアジトに行く。」


何でアジトに…って思ったけど夜神くんの〈言う事〉に関係してるのかも。

よくわからないけど、とりあえず黙ってついて行った。

今気づいたけど…。
これ、朝と全く同じ状態だ。

今回は人が居なくて良かった〜。

夜神くんにバレないようにホッと息をついた。