最強総長に能力買われました!

私は黙々と食べ進めて、すぐに完食した。

…もうちょっと食べたかったな。


「……いる?」


夜神くんがスプーンに乗っかってるプリンを差し出してくる。


「…いいの?」


夜神くんが頷く。

そのまま口元に運ばれてきたので、パクリと食べる。

ん〜!


「美味しい…!」


食べてから気が付いた。

これ、間接キスじゃない!?

気づいた瞬間、鏡を見なくても顔が赤くなっているのが分かった。

夜神くんはそれを見て笑ってる。


「かわい…。」

「へっ?」


夜神くんが笑いながら私の頬に手を添える。

さっきの間接キスのせいで過剰に反応しちゃう。

胸がどくどくなってる。


「空羽はいつでも可愛いな。」


さらに追い打ちをかけるように囁いてくるから、胸が大きく跳ねたのは言うまでもない。

な、なにこれ〜!

最近、この感情に振り回されてる気がする。


「か、可愛くないよ?」


キュッとして苦しいけど、なんとか俯き加減で返す。

そしたら、


「ほら、その上目遣いとかめっちゃ可愛い。」


夜神くんが微笑んで頭を撫でてきた。

その微笑みが綺麗すぎて、美しすぎて、胸がさらに騒がしくなる。

しかも頭を撫でられて、キュッとして苦しくなる。

さっきまでクールな顔してたのに、今は綺麗な微笑みを浮かべて甘々になっている。


「空羽、顔真っ赤じゃん。」


夜神くんがクスクス笑う。

指摘されたのが恥ずかしくてもっと顔が赤くなる。

夜神くんってなんでこんなに甘いの〜!?

その後、夜神くんと別れるまで顔が赤かったのは言うまでもない。