最強総長に能力買われました!

今、夜神くんの方から…?

夜神くんをみると、段ボールで作られたナイフを握っていた。


「流石だな。不意打ちだったのに。」


夜神くんがナイフをクルクル回しながら言う。

か、完全に油断してた…!


「ず、ずるい…!」

「ずるくねーよ。」


むぅ…


「相手が武器で戦ってくる場合は、常に警戒しなきゃならない。素手の時より…なっ!」


夜神くんがそう言ってナイフを投げてくる。

咄嗟に持ちての部分をつかむ。

そっちに気を取られてたから、夜神くんが近くに来ているのに気が付かなかった。


「空羽、隙作りすぎ。」

「わっ!って………はい。」

「じゃあもう一回。」


夜神くんがナイフを持って離れる。

手元を見ると、持っていたはずのナイフが消えていた。

えっ!いつ取ったの!?

夜神くんは異次元だ…。

驚いている隙に夜神くんが走ってくる。

その勢いのまま、ナイフを横に振る。

わわっ!

私はとっさにしゃがむ。

それを読んでいたのか、すぐに蹴りがくる。

私はさっと立ち上がり、バク転をして距離を取る。

あ、危なかった〜


「ふーん、意外とできるんだね。」

「まぁ、小さい頃からやってたからね〜。」


私は警戒されないように笑顔で答えてみる。

戦うときは、余裕を見せたほうが有利になりやすいからね。


「…ふっ。楽しくなってきた。」


私は夜神くんの攻撃を避けつつ、隙を狙って攻撃するってことを繰り返した。

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