「私と戦う人ってどんな人なの〜?」
「それは、分からないな…。ごめん。」
昼影くんが申し訳なさそうに謝ってくれる。
「えっ…!謝らなくていいよ〜。」
「でも、僕が入った時は情報が全く無くて困ったんだ…。だから、峰内さんには情報を渡しておきたいと思ったけど…、全然力になれてない。」
昼影くんはそう言って俯く。
昼影くんは、思っていたよりもずっと優しい人だ。
だから…!
「大丈夫だよ〜!」
その優しさで悲しくなることが無いように安心させる!
「こう見えてもケンカは強い方だからね〜。誰が来ても大丈夫!」
ちょっと大袈裟に胸を張る。
昼影くんは驚いた顔をしたけど、その後安心したように笑ってくれた。
「ふふっ、いつもおっとりしてる峰内さんがそう言っても説得力が無いなぁ。」
「えぇ!そんな〜」
またまたオーバーにリアクションする。
そしたらまた笑ってくれた。
……良かった
もう大丈夫かな?
その後も昼影くんとおしゃべりしながらアジトへ向かった。
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アジトに着き、サングラスをかけて中に入る。
「あっ、やっと来た〜!二人とも、遅いよ〜?」
私達が入ってすぐ、朝比奈先輩が気づいてくれた。
「こんにちは〜!遅れてすみません。」
「ふふっ、いいよ〜!ねっ、みんな!」
朝比奈先輩が後ろを振り向く。
そこには、私と戦うであろう人たちがいた。
大柄な男の子が一人に、小柄な女の子たちが十人くらいいる。
……強そうだな。

