こあちゃんは、ニコニコ笑顔で許してくれた。
…半分脅しだけど。
「ありがと〜」
「うん!じゃあまたね〜。」
こあちゃんが手を振りながら帰っていった。
私はいい友達……親友を持ったな〜。
カバンにノートなどを片付けて時間を稼ぐ。
奏斗くんやみんながバイバイってしてくれるから私も笑顔で返す。
その時周りの男の子たちが、うぐっと声を出しながら胸を押さえていたけどなんでなんだろう?
まぁ、いいや。
そうしてるうちに、昨日と同じように私だけになった。
場所がわかんないから、誰か迎えに来てくれるかな〜って思ったんだけど…。
チラリとドアの方を見る。
誰も来なさそうだな〜。
どうしよう。
とりあえず覚えている所まで行ってみる?
でも、迷子になる自信しかない。
…とりあえず外に出るか。
そう結論づけてドアに近づく。
そしたら、ひょこっと誰かが顔を出した。
「わぁ!…って、昼影くん?」
「あっ、峰内さん!ここだったんだ…。」
昼影くんがホッとしながら私の前まで来る。
「昼影くん、どうしてここに?」
「夜神さんに迎えを頼まれたんだよね…。」
「そっか。わざわざありがと〜」
良かった〜。
「道が分からなくなるように色んなところ適当に歩いてから行ったらしいから…。覚えてれてないだろうなってことで。」
「本当に覚えれなかったから、昼影くんが来てくれて良かったよ〜。ありがとう」
「どういたしまして……なのかな?とりあえず行こ…?」
昼影くんが廊下へ出る。
「うん!」
私は、昼影くんと肩を並べてアジトへ向かう。
その間にテストのことについて聞いた。

