最強総長に能力買われました!

彼はそう言って来た道を帰っていった。

突然過ぎてさよならも言えてない。

…言いたかったな。

少しだけ寂しさが残った。

私はそこに突っ立っている訳にもいかず、寂しさを感じながら家に帰った。

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その日の夜、今日あったことを振り返る。

実力テストってどのくらいの難易度なんだろう?

なんだかワクワクしてきた。

強い人、いるのかな?

朝比奈先輩たちとも戦ってみたいな〜。

夜神くんとも。

そういえば夜神くん、さっきすごく笑ってたな。

まさかあんなに笑うとは思わなかった。

夜神くんの笑顔を思い出したら、胸がキュッとして苦しくなった。

何で?

夜神くんと喋ってる時もなったよね。

この感情は一体何なんだろう?

いくら考えても答えは出てこない。

諦めよう。

きっといつか分かるから。

私は考えるのをやめて眠りについた。

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次の日、サングラスをカバンに隠して学校に行った。

いつも通りこあちゃんとおしゃべりして、授業を受けて、あっという間に放課後になった。


「空羽ちゃん、一緒に帰ろっ!」


いつもよりテンションの高いこあちゃんが誘ってくれた。

でも、この後Noxのアジトに行かないと…。


「今日用事あるんだ〜。ごめんね?」


アジトに行くとはいえないのが嘘をついているみたいで心苦しい。


「そっか〜。じゃあまた今度ね!」

「うん!ほんとにごめんね〜。」


また謝っちゃう。


「いいよ!またいつか一緒に帰ってくれるならね!」