最強総長に能力買われました!

「はい!そういうことです。」


しっかり頷く。

それを見て、みんなが考え込んでいる。


「覆面つける〜?目と口の部分だけ穴の開いたやつ〜。」


朝比奈先輩が提案する。


「「却下」」

「えぇ〜。」


夜神くんと水渡田先輩の声が重なる。


「あのぅ…。」


今までずっと黙っていた昼影くんがちょこっとだけ手を上げる。

みんながバッと振り向く。


「サングラスとかどうですか?」


サングラスか〜。


「「「いいね!」」」


朝比奈先輩と水渡田先輩と私の声が重なる。


「サングラスは家にあるからすぐ使えますよ〜。」


確か自分の机の引き出しにあったはず。


「ちょうどいいね!じゃあサングラスにしよ〜!」


よし!これでバレる心配はなくなった!

私もみんなも頷く。


「じゃあ、ここにはサングラスがないから明日テストする?」


明日は、何もないから大丈夫なはず!


「はい!」

「じゃあ今日のところは解散ってことで!」

「じゃあ帰るか〜。」


朝比奈先輩の一言で水渡田先輩が速攻で帰った。


「狼火くん、一緒に帰ろ〜?」


朝比奈先輩が昼影くんを誘う。


「は、はい!」


昼影くんは、嬉しそうに朝比奈先輩と帰っていった。

あの二人は仲がいいのかな?

お互いが特別に信頼しているように見える。


「あの二人は幼馴染らしい。」


夜神くんが説明してくれる。

何でわかったの?


「顔に出てる。」

「えっ、ウソ。」


思わず顔を覆う。