転校生はAI彼氏。


 放課後。

 夕日が教室の窓から差し込んで、机の上を暖かく照らしている。

「莉咲」

 荷物をまとめていると、イーライが声をかけてきた。

「今日少し疲れてるみたいだけど…」

「え? そんなことないよ」

 反射的に否定してしまう。

 また、いつもの「明るい私」を演じてしまう。

 でも、イーライの表情は優しくて。

 責めるような感じは、まったくない。

「もしよかったら、少し話さない? 静かなところで」

 イーライに言われると、ずっと意識して笑顔を作っていた顔から、ふわっと力が抜けて。

「……うん」

 私は小さく頷いた。