ルゥは、途中で落ちているビーズをひとつひとつ拾い集めながら、見張り塔までやってきました。


見張りには小さな窓があるだけです。

窓から入ることはできそうにありません。

仕方なく、地上に下りることにしました。


見張り塔の入り口はすぐに見つかりましたが、扉には鍵がかかっています。

魔女のルゥは呪文を唱えました。


【テケア テケア】


ところが、何も起こりません。

魔法の効かない特殊な鍵のようです。


「困ったわ……」


鍵を調べてみることにしました。

ダイヤルが4つあります。

ダイヤルを4文字の暗号に合わせることができれば開くのでしょう。


ダイヤルの下にはプレートが貼ってあります。


『お あ ざ ゅ
1進む』 


「これ、どういう意味なのかな? ……あっ、もしかして!」


ルゥはダイヤルを回しました。

最後のダイヤルを合わせたときです。


ガチャ! と音がして、扉が開きました。


「やったあ! 思った通りだわ‼︎」


ルゥはダイヤルを、『か い じ ょ』と合わせたのです。

 お →  か
 あ →  い
 ざ →  じ
 ゅ →  ょ

扉の向こうには、螺旋階段が見えます。