ルゥのマジカル・ショップ

「早く捕まるといいねえ。それじゃ、薬ありがとう」


そう言って、料理店のおかみさんは帰っていきました。


おかみさんと入れ違いに、本日ふたり目のお客さんがお店に飛びこんできました。

花屋のお姉さんでした。

息を切らしています。


「大丈夫ですか?」


ルゥはお姉さんをイスに座らせてあげようと思い、カウンターから出てきました。

お姉さんはそんなルゥの手を、ぎゅうっと握りしめました。


「お願い! 泥棒に盗まれた私のネックレスを取り戻して!」
「ええっ⁉︎」


おかみさんから泥棒のことを、さっき聞いたばかりです。

ルゥはびっくりしました。


「お店の前にお花を並べていたの。そうしたら、突然後ろからネックレスを引きちぎられて……」


お姉さんはポロポロと涙をこぼしました。


「妹が手作りしてプレゼントしてくれた、私の宝物なの」

「それは! すぐに探しましょう‼︎  どんなネックレスですか?」

「キラキラなビーズを糸でつないで作ってくれたわ」


ルゥは水晶玉の前に立ちました。


魔女の呪文は、お願いを逆さにして、2回繰り返せばできます。

簡単そうで、これが難しいのです。

さらに、一語ずつ魔力をこめないといけません。


ルゥは真剣に呪文を唱えます。


【テシツウ ヲ カリア ノ スレクッネ
テシツウ ヲ カリア ノ スレクッネ】


これから何が起こるのでしょうか?