ルゥのマジカル・ショップ

「できました!」


ルゥは、作ったばかりの咳止めの薬を小瓶に入れて、おかみさんに渡しました。


「ルゥはいつも仕事が早くて助かるわ」


おかみさんはうれしそうに受けとりました。

そのとき、おかみさんは、カウンターの上にある水晶玉に目を留めました。


「そういえば、ルゥは知っているかい?」

「何をですか?」

「最近、パール町で泥棒が出るんだって」

「ええっ⁉︎」


とても平和な町のはずです。

それなのに泥棒が出るだなんて!

ルゥはびっくりしました。


「宝石を身につけて通りを歩くと危ないっていう話だよ。だけど、広場で遊んでいた子どものビー玉まで盗まれたそうなんだ」

「どうしてビー玉を?」

「さあ? キラキラしていて、宝石と間違えたのかもねえ。この水晶玉も狙われるかもしれない。気をつけて」


なんとも怖い話です。


「ルゥは、泥棒がどんな見た目だと思う?」


おかみさんに訊ねられ、ルゥは想像しました。


「全身黒づくめの男の人か……それとも、反対に派手な女の人でしょうか? でも、ビー玉を盗んだことを考えると、子どもの窃盗団かも……」

「実は、年齢も性別も分からないんだって!」


おかみさんは興奮して話します。


「帽子と大きなぼろ布のマントで、全身を隠しているそうだよ。泥棒の特徴で分かっているのは、丸くて水色の瞳ってことだけ!」