なんか申し訳なくなってきた。 「今度、可愛いの買おう」 不思議と自然に言葉が出た。 「あ…、お揃いの嫌だった?」 「いや、その携帯には可愛のがいいんじゃないかなって。俺は可愛いのは出来ないから、相田に別に買おう。お揃いがよければまた別の…」 「私は蓮と同じがいいから、これでイイ」 相田は笑った。 俺は相田の頭を撫でた。 しまった。 桜にやるように なでてしまった。 「雨宮くん、やさしいね」 相田がまた笑った。 相田が笑えば笑うほど、 俺の中の罪悪感が 大きくっていく。