‡REN side‡


…最悪な昼飯だった。


ゆっくり桜と食べるはずの昼飯を、桜の彼氏に邪魔された。


まぁ、普通の事 
なんだろうけど、


面白くない。



『俺も用事あるし』


必要ない嘘までついて。


いや、必要だったかな?


桜も俺に気兼ねせず、遊んでこれる。


でも、胸が痛い。



教室に戻る渡り廊下で、相田に会った。


「考えてくれた?」
「…なにを?」

覚えてるけど、白を切る。


「私と付き合ってよ」
「…」
「…ダメ?」


相田は美人なんだろう。
でも美人だけで
好きになれるのか?



しばらく、相田の顔を見ていた。





でも、イイ時期なのかもしれない。

桜にも彼氏ができた。

離れるべきなんだと思う。




不毛な気持ちを




隠すには…。