蛍火のような恋だった


やっと掴んだピルケースから薬を取り出して、水を飲まないまま薬を飲み込んだ。

立っていることさえ出来なくなって、階段に座り込む。

少し前のめりになって、薬が効いてくるのを待つしかない。



しばらくして、やっと痛みが引いて、さっきよりも楽に呼吸ができるようになった。

酸欠状態がしばらく続いたから、頭痛がして、足もふらふらする。

けど、口がカラカラに乾いてどうしても水が飲みたかったから、私はふらついたまま、水道に向かった。

体温のなくなった手で、なんとかコップを掴んで、ゆっくりと水を飲み込んでいく。

喉が潤っていくのを感じた私は水道のふちに手をついたまま、しばらくじっとしていた。

鏡に映る自分の顔は、びっくりするくらい真っ青だった。