蛍火のような恋だった


「わあ、すごい!」

「すっげー!」

山田さんを筆頭に、クラスメイトがどんどん集まってくる。

「どれどれ…すごいなあ、先生よりも上手じゃないか」

そのうち先生も加わって、私の周りは転校初日のような人だかりができていた。

「岸田、そういえば部活はもうどこか入ったのか?」

「いえ、どこにも入ってないですけど…」

「そうか、じゃあ美術部はどうだ?まだだいぶ先だがな、毎年冬に絵のコンクールがあるんだ。岸田の実力なら上位に入るのは間違いないぞ」

「冬…ですか」

「そうだが、何か問題あるか?」

先生の言葉に、私はすぐに返事はできなかった。